お笑いコンビ「ぺこぱ」に学ぶ、発想転換とは?

名古屋・岐阜のコピーライター小澤です。

今年は、第七世代と呼ばれる芸人さんが大活躍ですね。ミルクボーイ、四千頭身、イグジット…。誰もが個性的ですが、そんな中でも「ぺこぱ」は芸風が特徴的ですね。個人的には好きなお笑いコンビの一人です。

彼らの特徴は、なんといっても「突っ込まない」ところ。これまでにないスタイルということから、第七世代と呼ばれる所以かもしれません。(年齢的にはいっちゃってるけれど)

彼らのスタイルである「突っ込まない」芸風。実は、私たちの広告表現に役立つノウハウがあります。

え? 突っ込まないところの何がノウハウなの? そう思うことでしょう。役立つといったのは、「突っ込まない」ところではなく、その「モノゴトの捉え方」のことです。

では、彼らのフレーズを使って解説してみましょう。

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参考になるのは、「肯定的な発想」。

松陰寺が話しているのに、相方のシュウペイが彼の前に立つ。すると松陰寺が「俺の前に立つんじゃない。と言うよりも、俺が前に出ればいい話だ」と切り返す…。

通常であれば、ボケに対して「お前、ジャマだろ!」と突っ込む。いいかえるなら、突っ込む=否定しています。

しかし、彼らの場合は、「それも悪くはない」と、突っ込むのではなく、「肯定的」に切り返します。役立つのは、この「肯定的な発想」です。これがチラシなどに使えるってことです。

たとえばチラシなどを制作するとき、私が仕事でよく耳にするのは、こんなフレーズです。

「うちには、目立った特徴がないし…」

「大した強みなんて、何一つないですよ…」

もし、それが事実だとすれば、チラシに載せる項目がなくなります。そこで丁寧にヒアリングすると、特徴がないどころか、ちゃんとしたサービスを提供していることがわかります。

では、なぜこうした現象が起こるのでしょうか。一つは、モノゴトを否定的に捉えている可能性があること。もしくは、固定概念にとらわれている可能性も考えられます。

あとは、日本人ならではの謙遜もあるかもしれません。「大したことないから」と自分を低く見せる文化がありますからね。

肯定的な発想で見直してみる。

時を戻そう(ぺこぱ風に)…、ではなく話しを戻しましょう。自社の特徴を見返したとき、否定的な目線であれば、「そんな大した特徴がない」との答えになるのも当然です。

そこで肯定的な発想で、モノゴトを見直してみるのです。結果、それなりのセールス・コンテンツができあがるって訳です。こんな感じです。

(発想前) 狭くて客席が少ない。ただの小さなラーメン屋さん。

(発想後) 小規模だからこそ、一人ひとりのお客様を大切にするラーメン屋さん。

じゃあ、ポジティブ思考になればいいんだ。そう思う方もいると思います。

もちろん、ポジティブ思考といえなくもありません。ただ、私の考えからすれば、ちょっとニュアンスが違います。あくまで「肯定的にとらえる」というニュアンスでしょうか。

もし、何がなんでもポジティブに捉えると、ちょっと疲れてしまいます。だから、無理やりポジティブ思考にするのでなく、自然に考え方を切り替えられるくらいでしょうか。※あくまで私の感覚です。

まったく特徴がない。もしくは、取り立てて特徴がない。そう思うのではなく、「ぺこぱ」のように思考を転換してみる。すると、いままで見えなかった特徴が見えてくるかもしれません。

今回ご紹介したのは、あくまで思考の切り替えです。「特徴がない」と否定的にならず、自社ができることを見つめ直してみてはいかがでしょうか。

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