ランディングページを使って、集客や販売促進をしてみたい。でも、何をどのように書いたらいいのかわからない。そんな方に向けて、基本的な考え方・書き方などをお伝えします。ぜひ参考になさってください。
ランディングページは、「売上アップ」に直結する。
ホームページは総合カタログ的な存在です。ランディングページは、その中でも商品・サービスに特化してアピールすることが可能です。そのため商品の注文やお問い合わせを促しやすく、直接的な売上げアップにつながりやすいといえます。
また、見学会や内覧会などのイベントの予約、試供品や無料会員・無料体験版への申込み、求人募集への申込みなどにも活用できます。
なぜランディングページが「即戦力」となるのか。
ランディングページ「3つ」のメリット
●1点集中でセールスできる
複数の商品・サービスを、一度に売るのは非効率です。確実に売りたいのであれば、やはり1商品・1サービスで集中的にセールスをかけるべきです。そうした意味でランディングページは、1点集中のセールスに向いているツールと言えるでしょう。
商品・サービスを1点に絞ることで、ターゲットはもちろん、どのようなページ内構成で訴求するのかが明確になります。結果、訪問者にとって魅力的なページにすることが可能です。
●寄り道をさせない
一般的なホームページの場合、資料請求や商品注文、問い合わせに至るまでに30%の訪問者が離脱する可能性があります。なぜなら関連ページへのリンクなどにより、ページを移動するたび関心がそがれてしまうからです。
しかし、ランディングページにはリンクがありません。別ページへの移動がないため、資料請求や商品注文、問い合わせまで自然な流れで誘導が可能。その結果、訪問者の成約率(コンバージョン率・CVR)を高めることができます。
●流れに沿って口説ける
商品やサービスをセールスする場合、訪問者が「知りたい情報」「安心させる情報」をできるだけ伝えることが重要です。具体的には、商品・サービスの説明を始め、効果、お客様の声、口コミ、実績などです。
しかし、こうした情報も闇雲に列記すればいいものではありません。訪問者の関心を引き、安心してもらったうえで、納得して申込みをしていただく必要があります。ランディングページなら、1ページにて構成が可能。必要な情報を提供しながら、縦スクロールの中で口説き落とす「流れ」がつくれます。
ランディングページに必要不可欠なポイントとは?
●ヘッダー(冒頭)で心をつかむ
ヘッダー(冒頭部)で、いかに気を引くか。ランディングページで最も重要なことの一つです。もし、クリックして開いたとき、表示されたヘッダーが「つまらない内容」であれば簡単に離脱されてしまいます。
ちなみに、あなたは「80:20の法則」をご存知でしょうか。たとえば10人が訪問した場合、8人が離脱し、残り2人だけが本文に関心を持って読み進めるというもの。そこでランディングページでは、少しでも離脱されないよう、ヘッダーにてキャッチコピーや画像などを工夫する必要があります。
●口説き落とす「流れ」をつくる (離脱させない)
せっかく商品・サービスに興味を持ってもらったとしても、本文の構成内容が悪いと離脱されてしまいます。また、訪問者が「知りたい情報」を単純に載せればいいというものではありません。
いかに興味を持ってもらい、商品・サービスの魅力を魅力的に見せるか。また、いかに共感を誘いつつ、不安や疑問を取り除き、納得していただくか。訪問者が商品購入に至るまでの心理プロセスを踏まえ、自然なランディングページの「流れ」をつくることが必要です。
●できるだけ不安を解消する (十分な情報の提示)
ランディングページで、商品・サービスの魅力を紹介したとしても、どんどん売れたり、申込みされるものではありません。逆に良いことばかり並べれば並べほど、怪しいと思われてしまいます。
訪問者は、商品・サービスについて何も知らない状態でクリックします。だからこそ商品・サービスの理解を深めるとともに、それに伴う不安や疑問を丁寧に解消する必要があります。
この商品、本当に効果があるのかな。品質がいいのに、なぜお得な価格なのだろう。商品・サービスを提供する側は、必ず不安・疑問を検証したうえで、ランディングページにて必要情報を記載することです。
●申込みを促す「オファー」を入れる
これいいな、欲しいな。そう思ったとしても、最後の最後に躊躇してしまうのが人間の心理です。そこで最後の「背中を押す」仕掛けを取り入れることをオススメします。たとえば、以下にご紹介しましょう。
なお、こうした「背中を押す」仕掛けを業界では「オファー」と呼びます。申込みボタンに「オファー」を添えることで、より成約率を高めることができます。
●スマートフォンに対応する
スマートフォンの普及により、ホームページからの閲覧はパソコンだけのものではなくなりました。ちなみにスマートフォンからのアクセスは、20~40%というデータもあります。
もし、パソコン閲覧にしか対応していた場合、大きな機会損失になります。なぜなら、スマートフォンでは読みにくいため、読んでいる間に離脱されてしまうからです。
あなたがこれからランディングページを作成するなら、スマホ対応の「レスポンシブwebデザイン」がおすすめです。レスポンシブwebデザインなら、パソコンはもちろん、スマホやタブレットでも見やすいよう、自動的に閲覧変換してくれますから。
ただし、レスポンシブwebデザインも完璧ではありません。コンバージョン率を高めたいなら、より閲覧しやすい「スマートフォン専用」のランディングページを作成されると良いでしょう。
ランディングページの構成例
では、どのようなページ構成が、ランディングページとして最適なのでしょうか。上記のポイントを踏まえ、一例をご紹介します。
●人の購買心理から構成を考える
一方的に商品をアピールしても意味がありません。なぜなら読み手は人間だから。とうぜんのことながら、人間の購買心理にのっとった構成にするのが理想となります。そこで参考になるのが「AIDCASの法則」です。
AIDCASの法則
▼ Attention 注意
▼ Interest 関心
▼ Desire 欲求
▼ Conviction 確信
▼ Action 行動
▼ Satisfaction 満足
「AIDCASの法則」とは、商品の購入プロセスモデルとして知られています。これをベースにランディングページのページ構成として、落し込んだのが以下の通りです。
●具体的な要素とは?
上記で紹介した基本構成について、一つひとつ具体的に解説します。
1注意
ターゲットの興味をそそるキャッチコピーとアイキャッチ画像を使い、本文への誘導を図ります。ランディングページでは、ファーストビュー(最初に目に入る部分)が、心をつかむためにも最も重要な役割を担います。
例) ターゲットの悩みで注意を引く。
「成形外科でも治らなかった。しつごい腰痛でお悩みではありませんか?」
「どんなダイエットを試しても、どうしてもリバウンドしてしまう…」
2効果
ランディングページにて紹介する商品・サービスを手にすることで、どのような効果が得られるのか。具体的な事例をあげ、商品・サービスを「欲しい」「利用したい」と思わせます。
3特長
上記で紹介した効果は、なぜ得られるのか。その根拠として、商品・サービスの特長を交えて紹介します。たとえば、
・半年でマイナス5kgも夢じゃない。なぜなら、このダイエットサプリには、脂肪燃焼効率のいい○○成分が配合されているから。
4実証
商品・サービスへの関心が高まる一方で、読み手は「それ、ホントにいいの?」と疑問を持ちます。そこで疑問を解消するために、ターゲットが納得するデータ・情報を提示します。たとえば、以下のような項目を載せると良いでしょう。
5安心・信頼
次に押さえておきたいのが、読み手からの安心・信頼です。人の購買心理として、客観的な声や評価を信じる傾向があります。そこで以下のような項目を載せ、ターゲットからの信頼を得るようにするのです。
6クロージング
ランディングページの重要なので最後のクロージングです。基本、人は気まぐれです。ここまで読んで「買う気」になったとしても、最後の申込みで「また今度でいいかも」と思うことも多々あります。
そこで申込みを促す仕掛けとして「オファー」を入れましょう。「オファー」とは、何らかメリットが得られる企画を用意することで、申込みを促す企画です。よく見かけるのが「お申し込みの方に、10分の施術「無料」で提供!」といった無料のオファーです。
さらに、オファーを効果的にする方法としては、たとえば以下のような企画もあります。
こうしたオファーを知ることで、コンバージョン率を上げることができます。
ランディングページにおけるキャッチコピーの注意点
●ターゲットを曖昧にしない
誰でも言えるようなことを書いても、振り向いてはもらえません。読まれるランディングページにするには、ターゲットを絞ることが肝心です。ターゲットを絞れば絞るほど、関心を引くキャッチコピーが使えます。その結果、ヘッダー(冒頭)で心をつかむことができます。
●いきなり売り込みをしない
ランディングページにおけるキャッチコピーの目的は、「いかに興味を引き、本文へと誘導するか」です。だから、いきなり売り込んだり、宣伝ばかりのキャッチコピーでは離脱されます。ましてやテレビCMのようなカッコいいフレーズも必要ありません。
ターゲットをイメージして、どのようなフレーズにすれば興味を引けるか。そこに力点を置いたキャッチコピーを意識しましょう。
●ターゲットに合わせて切り口を変える
キャッチコピーを考えるなら、ターゲットの気持ちに照準を合わせることが重要です。ターゲットがどのような「悩み」や「願望」があるのか。そこに狙いを定めて、気持ちを揺さぶるキャッチコピーにします。
なお、権威型、実績型、奇抜型、危機あおり型など、キャッチコピーの切り口は多彩です。あとはターゲットのタイプを見すえつつ、売りたい商材に見合った切り口でキャッチコピーを書くのがポイントといえます。
●端的に伝える
くどくど説明するようなキャッチコピーでは、読まれませんし、離脱されてしまいます。どのような切り口にするにしろ、端的に伝えることが必要です。そう考えると短いフレーズが理想的ですが、ムリに短くする必要はありません。
あまりに端よりすぎると意味が伝わらいケースもあるからです。キャッチコピーの長短ではなく、「端的に伝わるか」を基準に考えると良いでしょう。
●キレイに書こうとしない
どうしても見慣れているせいか、テレビCMのようなキャッチコピーを書いてしまいがちです。キャッチコピーには、ブランド向上を目的としたもの、企業価値を高めるものなど、いろんな種類があります。ランディングページでは、あくまで「気を引き、本文へと誘導」が目的です。雰囲気のよいフレーズではなく、具体的な内容で書くのがポイントになります。
ランディングページにおけるデザインの注意点
●3秒で心をつかむファーストビューにする
このページは自分に関係あるのか、ないのか。訪問者がアクセスした時、そう判断される時間は7秒と言われています。最近では「3秒」と、どんどん短くなる傾向にあります。
そこで重要なのが、ファーストビューとなります。この場合のファーストビューとは、ヘッダーの見せ方のことです。もし、少しでも「わかりにくい」ファーストビューだったら、すぐに離脱されます。そこで次の項目では、ファーストビューの見せ方ポイントについて解説します。
●ひと目でイメージが伝わる写真を入れる
文字に比べ、写真は「速く伝える」ことができます。そこで訴求したい商品やサービスにふさわしいキービジュアルを挿入することがポイントです。たとえば、女性をターゲットした商材であれば、女性を登場させましょう。
さらに、最終のイメージができる写真にすると、より効果的といえます。たとえばダイエット商材なら、笑顔&スリムボディの女性写真です。
●申込みを促すデザインにする
ランディングページの第一目的とは、訪問者にできるだけ申込みをしてもらうことです。そう考えた時、「申込みボタン」を設置すればいいものではありません。どのように申込みを促すか、細やかだけれど重要な仕掛けが必要になります。
たとえば申込みのボタンが、「いかにもボタン」だと見えるようにすること。具体的には、以下のような工夫が必要です。
・立体的なボタンにする。
・ボタンの色を「赤」や「緑」にする。等
さらに、申込みボタンの位置にも気を付けたいところです。たとえば、以下のような配慮をすることをおすすめします。
・ページ内に何か所か設置する。
・読んだ目線の先に設置する。等
その場合、「お申し込みは、こちら」とわかるフレーズを添えることをお忘れなく。
ベテランコピーライターが、ランディングページで口説きます!
選ばれる3つの理由
●キャリア29年。安定した文章力
広告のキャッチコピー、チラシや編集物、ホームページや小冊子まで、コピーライターとしてさまざまな文章を作成してきました。その結果、媒体特性にあわせて、効果的な表現をすることができます。
●魅力を引き出すヒアリング力がある
大手企業のポスターなどのマス広告から中小零細企業のホームページまで幅広いライティングを手掛けてきました。その経験にもとづいて企業の強みを引き出し、的確な言葉に変えるのが得意です。
●コピーライティングを超えた提案がある
コピーライターだからといって、文章を書くだけではありません。広告ディレクターとしても活動するため、コンセプトワークやデザインにも精通しています。また、マーケティングにも関わる機会も多いため、販促に役立つご提案も可能です。