今や企業ホームページは、営業活動をするうえで必要不可欠な手段です。ホームページがないのは、機会損失といっても過言ではないでしょう。そうはいっても、闇雲にホームページを立ち上げれば良いというものではありません。
そこでこの記事では、自社でホームページを立ち上げたい企業様、サイト内容を見直してリニューアルしたい企業様に向けて、押さえておきたいポイントを解説します。
企業ホームページの目的を考える
アプローチしたいターゲットを設定し、どのようにアプローチをするのかをはっきりさせる必要があります。
このとき考えなくてはならないのが、「集客や受注が目的なのか」「企業をよりより見せる、ブランディングが目的なのか」ということです。もし、曖昧なまま進めると中途半端な表現になってしまう危険性があります。
ターゲットとサイトの目的をはっきりさせれば、それに合わせたサイト構成、各ページ・コンテンツで制作が進めることができます。
企業ホームページの作成 基本コンテンツとは?
企業ホームページでは、掲載すべきページ・コンテンツがあります。基本的な情報としては、以下の通りです。
・会社概要
主な情報としては、会社名、代表名、会社の所在地、代表電話番号、設立年度、資本金、従業員数、主要取引先などがあげられます。訪問者が確かめたいのは、会社に対する信頼性の有無です。正確な情報を分かりやすくシンプルに記載することがポイントです。
・企業理念、代表あいさつ
どんな理念のもとに活動をしているのか。代表である社長は、どんなビジョンを描いているのか。企業のベースとなる考え方を伝えることで、訪問者に対して信頼され、共感されやすくなります。
・事業紹介
ホームページに訪れた見込み客に向けて、自社のサービスや商品をアピールするうえで必要なページです。必要な情報を漏れなく、分かりやすく記載するのがポイントといえます。ただし、整然とサービス・商品を解説するのではなく、いかにメリットが伝わるかを意識することが重要です。
・事例、実績紹介
事例や実績を載せることは、会社に対する安心感や信頼につながります。また、どのレベルの仕事ができるのか等も、事例や実績からも推測できるため、見込み客としても依頼しやすくなります。
・よくあるお問い合わせ、Q&A
よくあるお問い合わせやQ&Aを掲載することで、不安・疑問を解消する手助けになります。また、よくある問い合わせには傾向があるので、それらを掲載することで企業側としても対応の手間を軽減することができます。
・お問い合わせフォーム
お問い合わせフォームがあることで、24時間いつでも問い合わせることができます。電話をかけるより心理的なハードルが低くなり、機会損失を避けられます。また、フォームの中に質問項目も設けておけば、事前にお客さま情報を得ることも可能です。
企業ホームページの作成 トップページを充実させる
検索した方がクリックしたとき、最初に目に飛び込んでくるのがトップページです。つまりトップページは、いわば「表紙や目次」のようなもの。とても重要なのでページから離脱されないよう、意識すべき点は2つあります。
●どんな会社なのか、直感的に伝わる
ページを開いたとき、「どんな会社なのか」「どんな特徴があるのか」「どんなメリットが得られるのか」が直感的に伝わるのが理想です。集客や受注を目的とした企業ホームページであれば、特に意識したい点といえます。
直感的に伝える方法としては、例えばヘッダー部分(ページの一番上)に、会社の強みが書かれたキャッチコピーを配置。そこから下は、企業が提供できるメリットを列記します。この場合、簡潔な表現にすることに気を付けましょう。
●次の行動を促す「きっかけ」をつくる
訪問者に対して、積極的にPRしなくてはページから離脱されてしまいます。そこでメリットを羅列するだけでなく、少しでも「読みたくなる工夫」をしましょう。この場合の工夫とは、例えばランディングページのようなページ構成にすることです。
[構成例]
1.ターゲットの悩み
2.解決方法
3.選ばれる理由
4.サービス内容
5.お客さまの声
ページの上から順番に、上記の項目を記載します。これによりトップページだけでも、十分魅力を伝えることが可能になります。場合によっては、各ページへ誘導するリンクを貼っても良いでしょう。
企業ホームページの作成 押さえるべきポイントとは?
●強みページを設ける
企業をアピールするのであれば、自社のサービス・商品の特徴を伝えるだけでは足りません。端的に企業の魅力が伝わる「強みページ」を設けることをおすすめします。
上記のようにアピールしたいことを3~5つ程度に絞って、それぞれの解説を簡潔でわかりやすくまとめるのが良いでしょう。なお、「強みページ」を設けなくても、トップページに掲載することも効果的です。
●企業らしさを伝える
企業をアピールするなら、「企業らしさ」を感じられる要素を入れたいものです。例えば企業理念や社長メッセージ、社員の声などです。人を登場させることで企業の人となりが伝わり、親近感や安心感も高めることができます。
なお、社長や社員を登場させる場合、テキストだけでなく、顔写真や現場シーンなども入れて紹介するのがおすすめです。
●事例・実績ページは丁寧に
企業ホームページでは、サービス・商品を「どう伝えるか」に注力しがちです。しかし、サービス・商品、どれだけスゴイことを書いても、「事例・実績」なくしては説得力に欠けます。
どんなサービスをしたことで何が解決したのか。商品を手にした後、どんな良い結果が得られたのか。「事例・実績」はできるだけ詳しく、客観的に解説することがベストです。
●オファーを設ける
マーケティングで使われる手法の一つであるオファー。利用や申込みなどしてくれることを前提に顧客に対して見返りを与えるという条件を提示することです。積極的な申込み、問い合わせを促したいのであれば、オファーという「しかけ」をおすすめします。例えば、『今お申し込みいただければ、「10%割引」いたします』という内容です。
商品であれば、「お試しセット」や「送料無料」、「返金保証」。サービスであれば、「無料相談」「小冊子のプレゼント」などがあげられます。
企業ホームページの作成 気を付けたい点とは?
●見た目のデザインに凝りすぎない
企業の印象を良くするため、スマートなデザイン、カッコいいデザインにしたくなります。しかし、あまり凝りすぎは要注意です。大切なのは、企業の良さをアピールすることだからです。
デザインを優先するばかりに、「文章が読みにくい・わかりづらい」では意味がありません。伝えたいことがわかりやすく読めるのか。それを基準にしたデザインで進めることが重要です。
●一方的な情報にしない
自社をPRしたいばかりに、一方的すぎる内容は要注意です。訪問者が知りたいのは、「どんなことをしてくれるのか」「どのように解決してくれるのか」です。単なる自慢話ではなく、知りたい情報を書くことを意識しましょう。
また、せっかく企業の強みが書かれているのにも関わらず、説明不足な文章になっているケースが見られます。くどくど説明をする必要はありませんが、何がどのようにいいのか、簡潔に伝わる内容を心がける必要があります。
●1ページには、1つの要素だけにする
1ページに掲載するテーマは1つに絞ることです。強みページには強みだけ、製品案内には、製品案内だけ載せるということです。もし、強みページにサービス案内、製品案内なども盛り込むと、読み手が混乱します。
また、盛り込みすぎのページは、SEO対策にも不向きです。1ページの中に複数の要素が入っているので、Google検索をかけたときに該当キーワードが分散するからです。1つのテーマに絞れば、それに関するキーワードが多くなり、SEO対策に有利です。
●回遊性を高める
回遊性とは、訪問者がホームページ内をどのくらい閲覧してくれたかを測る指標のことです。企業に関心を持ってもらうためにも、少しでも長くホームページに滞在してもらい、回遊性の向上させる工夫が必要です。
そこで1ページのコンテンツを読み終えた後、他のページにつながる「しかけ」を作ることです。例えば、強みページの下部に、「具体的な事例はこちら」とリンクを貼るなどです。関連性のあるページにつなげることで、サイトへの接触時間が伸びます。結果、お問い合わせや申し込みに結びつくチャンスが増えます。
企業ホームページは、公開した後が重要
充実した企業ホームページができ上がって満足してしまうケースが見られます。ホームページは生き物です。公開後に手間をかけることで、記載内容が充実していき、検索にもヒットする確率が高くなります。
●定期的な更新をする
記載している情報が古ければ、訪問者に興味を持ってもらえません。またGoogleなどの検索エンジンにおいても不利です。なぜなら、定期的にアルゴリズムを変更するからです。コンテンツを作った当初は評価が高くても、更新せずに放置してしまうと、あっという間に検索順位が落ちてしまいます。
こうした背景から、企業ホームページを立ち上げた後は、定期的な更新をすることが重要です。更新内容は、「お知らせ」「事例・実績」などの他、ブログ記事があげられます。
●ブログなどで情報発信をする
ホームページへと誘導するためにも、ブログなどで積極的な情報発信をしましょう。ブログであれば、ホームページでは載せきれなかった情報を書くことができます。また、最新情報や注力したい情報など、タイムリーに伝えることもできます。いずれにしろ、ホームページでケアできない部分を補足してくれることになり、企業をくわしく知ってもらうきっかけとなります。
●サイト分析をする
ホームページを公開したら、ぜひ取り組んでほしいのが「サイト分析」です。どれくらいのアクセス数があるのか。どのページが見られているのか。グーグルアナリティクスなどの分析ツールを使えば、ホームページの動向を確かめることができます。
ページの関心度がわかることで、ページを改善したり、強化したりするヒントになります。また「このサービスに関心が高いんだ」と、サービス自体を見直す機会にもなります。
そうはいってもサイト分析は専門知識と分析力が必要なため、ハードルが高くなります。そこで「ユーザー数」「ページビュー数」など最低限レベルでいいので、わかる範囲でサイト動向を見ることをおすすめします。
ベテランコピーライターが全力でサポートします
企業ホームページで重要なのが「コンテンツの中身」です。どこかで見たような内容だったり、特徴がはっきりしない内容だったりしては訴求力に乏しいといえます。しかし、自社でコンテンツ作成(文章作成)する場合、何を書いたらいいのかわからない、という企業様もいらっしゃいます。
そんなときにお気軽にご相談ください。ことばの制作所では、企業ホームページの構成やコンテンツの立案から文章作成まで承ることができます。また、例えば「強みページだけ」「社長メッセージだけ」を発注したいケースにも対応可能です。
選ばれる3つの理由
●キャリア29年。安定した文章力
広告のキャッチコピー、チラシや編集物、ホームページや小冊子まで、コピーライターとしてさまざまな文章を作成してきました。その結果、媒体特性にあわせて、効果的な表現をすることができます。
●魅力を引き出すヒアリング力がある
大手企業のポスターなどのマス広告から中小零細企業のホームページまで幅広いライティングを手掛けてきました。その経験にもとづいて企業の強みを引き出し、的確な言葉に変えるのが得意です。
●コピーライティングを超えた提案がある
コピーライターだからといって、文章を書くだけではありません。広告ディレクターとしても活動するため、コンセプトワークやデザインにも精通しています。また、マーケティングにも関わる機会も多いため、販促に役立つご提案も可能です。